3月11日の花 シュンラン

シュンラン
ラン科シュンラン属
・開花時期:3月~4月
・分布:北海道奥尻島、本州、四国、九州
・和名:春蘭
・別名:ホクロ、ジジババ、オジーオバー
・英名:Cymbidium goeringii
・花言葉:「気品」「清純」「控えめな美」「飾らない心」
・シュンラン(春蘭)という名前のとおり、早春に咲くランである。日本を代表する野生ランで、北海道から九州までに広く分布する。常緑の多年草で、平地から標高1,000mくらいまでの原野、丘陵、山麓などの乾いた林に自生する。
・カタクリと並ぶ代表的なスプリングエフェメラルである。種子は発芽しても葉を出さず、地下に潜ったまま、節のある太い菌根を何本も伸ばし続ける。中には菌糸という細い糸状のものがあり、栄養分のやりとりを行う。葉は濃い緑色の広い線形で硬く、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
・早春に、株元から長さ10~25cmの茎を出す。通常1本の茎に1輪の淡い黄緑色の花を咲かせる(まれに数輪の場合もある)。真ん中にある白い唇弁に、紫色の斑点がたくさんあるため、「黒子(ホクロ)」という別名で呼ばれることもある。
また、花を横から見ると、真ん中から雄蕊(おしべ)と雌蕊(めしべ)が一つになった蕊(ずい)柱がつき出ている。「ジジババ」「オジーオバー」という別名は、蕊柱を男性器(または、おじいさん)に、唇弁を女性器(同おばあさん)に見立てているからといわれている。
・シンビジウムの仲間であり、東洋ランとして観賞用に栽培されることも多い。
・里山や人里に近い山地の雑木林などで見かけるため、古くから季節の花や祝いの花として親しまれてきた。墨絵や塗り物の茶器、椀などに描かれることもある。
・花と花茎は、食用として天ぷらや酢の物にしたり、塩漬けにして花湯(ラン茶)として用いられたりする