4月8日の花 コハコベ

コハコベ

コハコベ

・ナデシコ科ハコベ属
・開花時期:3月~9月
・ヨーロッパ原産
・英名 : Common chickweed
・別名:朝しらげ
・花言葉:愛らしい、追憶

・Stellariaは、花の形が星形をしていることからラテン語の Stella
(星)が語源。
ハコベの名は、万葉集に出てくる波久培良(ハクベラ)が由来。
茎の中に目立つ筋(縷)があることから。漢字では「繁」と書く。

・春の七草で歌われる「芹なずな御形はこべらの座、すずなすずしろこれぞ七草」に出てくるはこべら。七草は、早春にいち早く芽吹くことから邪気を払うと言われ、無病息災を祈って七草粥を食べた。
天日乾燥したものが生薬の繁(ハンロウ)で、主な成分はサポニン、フラボノイド、カロチノイド、ミネラルなどにより、止血、抗菌、解毒、美肌、鼻血、打ち身などにも効果があるとされている。昔は、干して砕き塩をまぜて、歯磨(はみがき)粉にした。七草粥以外に、若い葉や茎を茹でて、おひたしにしたり、天ぷらにできる。

・島崎藤村

小諸なる古城のほとり 雲白く遊子悲しむ緑なす
繁縷は萌えず 若草も着くによしなし

・正岡子規
カナリヤの 餌に束ねたる はこべかな