花束を保存する方法|もらった花をきれいに残す3つの選択肢

誕生日にもらった花束、母の日のカーネーション、送別会の花束、プロポーズのバラ、結婚式のブーケ。
大切な人から贈られた花には、そのときの気持ちや思い出が込められています。

けれど、生花は時間が経つと少しずつしおれ、色も形も変わっていきます。

「せっかくもらった花束を、できるだけ長く残したい」
「思い出の花を捨てるのが寂しい」
「花束をきれいな形で保存する方法を知りたい」

そんな方に向けて、この記事では花束を保存する5つの方法を紹介します。

花瓶で長く楽しむ方法から、ドライフラワー、押し花、乾燥剤を使った保存、そして花の色と形を立体的に残すレカンフラワーまで、それぞれの特徴と向いている用途をわかりやすく解説します。


花束は保存できる?

花束は、生花のまま長期間保存することはできません。水を替えたり、茎を切り戻したりすれば数日からしばらくは楽しめますが、花は生きているため、やがて水分が抜け、色や形が変わっていきます。

そのため、花束を「思い出として長く残したい」場合は、どこかの段階で次のような保存加工を行う必要があります。

  • 乾燥させる
  • 平面にする
  • 立体のまま乾燥させる
  • フレームやBOXに密封する
  • 小物やインテリア作品に仕上げる

保存方法によって、仕上がりの印象は大きく変わります。
ナチュラルな雰囲気で残したいのか、花の形を立体的に残したいのか、インテリアとして飾りたいのかによって、選ぶ方法も変わります。


花束を保存する前に大切なこと

花束をきれいに残すには、保存方法を選ぶ前に、まず花の状態を整えることが大切です。

できるだけ早く保存方法を決める

花束は、時間が経つほど傷みやすくなります。
花びらがしおれたり、変色したり、茎や葉が傷んだりすると、保存加工をしてもきれいに仕上がりにくくなります。
特に、プロポーズの花束や結婚式のブーケなど、どうしても残したい花は、受け取った当日から数日以内に保存方法を検討するとよいでしょう。

傷みの少ない花を選ぶ

花束全体を保存する場合でも、すべての花が同じようにきれいに残るとは限りません。保存に向いているのは、次のような花です。

  • 花びらに傷が少ない
  • 変色が少ない
  • 茎や葉が傷んでいない
  • 花の形が崩れていない
  • 水分を含みすぎていない

一方、すでに花びらが茶色くなっている花や、やわらかく傷んでいる花は、乾燥中に形が崩れたり、色が悪くなったりすることがあります。

高温多湿を避ける

花を保存するまでの間は、高温多湿を避けます。
直射日光が当たる場所や、湿気の多い場所に置くと、花が早く傷みやすくなります。

保存加工をする前の段階では、花瓶の水を清潔に保ち、できるだけ涼しい場所で管理することが基本です。


花束を保存する3つの方法

花束を保存する方法には、いくつかの選択肢があります。
ここでは代表的な3つを紹介します。

1. 自然乾燥でドライフラワーにする

花束保存の方法としてよく知られているのが、自然乾燥でドライフラワーにする方法です。
代表的なのは、花を逆さに吊るして乾燥させるハンギング法です。特別な道具が少なく、家庭でも始めやすい方法です。

自然乾燥のメリット

  • 道具が少なくて済む
  • ナチュラルな雰囲気に仕上がる
  • スワッグやリースにしやすい
  • インテリアとして飾りやすい

自然乾燥の注意点

自然乾燥は手軽ですが、花の色がくすみやすく、花びらが縮みやすい方法です。
特に、淡い色の花や水分の多い花は、乾燥中に茶色っぽくなることがあります。

自然な風合いを楽しみたい場合には向いていますが、花束を「もらったときの色に近い状態で残したい」場合には、別の方法も検討するとよいでしょう。


2. 押し花にする


花束を平面的に残したい場合は、押し花にする方法があります。押し花は、花や葉を平らにして乾燥させる保存方法です。
厚みの少ない花、小花、花びら、葉などに向いています。

押し花のメリット

  • 平面作品にしやすい
  • 額装やカードに使いやすい
  • 場所を取らずに保存できる
  • 花びらや葉の形をデザインに生かせる

押し花の注意点

押し花は、花を平面にするため、立体感は残りません。
バラのように厚みのある花や、ブーケ全体のボリューム感を残したい場合には不向きなことがあります。

ただし、花びらだけを残したい場合や、カード・しおり・額装作品として楽しみたい場合には、とても相性のよい方法です。


3. レカンフラワーとして残す

大切な花束を、色や形、立体感を生かして残したい場合におすすめしたいのが、レカンフラワーです。
レカンフラワーは、世界的な押し花作家・杉野宣雄が開発したフラワーアートです。名前は、フランス語で「宝石箱」を意味する L’écrin と、英語の Flower を合わせたものです。

レカンフラワーは、花を自然のままの状態で立体的に乾燥させ、フレームやBOXなどに密封して楽しむことができます。プリザーブドフラワーが脱水・脱色後に色付けして仕上げるのに対し、レカンフラワーは花そのものを乾燥させる点に特徴があります。

レカンフラワーのメリット

  • 花の色を生かしやすい
  • 花の形や立体感を残しやすい
  • フレームやBOXに入れて飾れる
  • 記念の花束やブーケと相性がよい
  • 小物から本格的なアート作品まで作れる

どんな花束に向いている?

レカンフラワーは、次のような花束に向いています。

  • プロポーズのバラ
  • 結婚式のブーケ
  • 誕生日の花束
  • 母の日の花
  • 送別会や退職祝いの花束
  • 記念日に贈られた花束
  • 自分で育てた思い出の花

作品として残せる

レカンフラワーでは、乾燥させた花を使ってさまざまな作品に仕上げることができます。


花束保存方法の比較

花束をどのように残すか迷ったときは、仕上がりの違いで選ぶとわかりやすくなります。

保存方法色の残りやすさ形の残りやすさ立体感向いている用途
自然乾燥やや変化しやすい縮みやすいありスワッグ、リース
押し花花による平面で残るなしカード、額装
レカンフラワー比較的残しやすい立体的に残しやすいあり記念花、BOX、フレーム、小物

「自然な風合い」を楽しみたいなら、自然乾燥のドライフラワーが向いています。
「平面作品」として残したいなら、押し花が向いています。
「花束の色や形をできるだけ生かして、記念品として残したい」なら、レカンフラワーが選択肢になります。


花束を保存するときの失敗しやすいポイント

花束を保存するときは、いくつか注意したいポイントがあります。

花が傷んでから保存しようとする

花がしおれたり、茶色くなったりしてから保存加工を始めると、きれいに仕上がりにくくなります。
残したい花束は、できるだけ早めに処理することが大切です。

湿気の多い場所で乾燥させる

ドライフラワーやレカンフラワーでは、湿気は大敵です。
湿度が高い場所では乾燥に時間がかかり、変色やカビ、型崩れの原因になることがあります。

花に合わない方法を選ぶ

花の種類によって、向いている保存方法は異なります。
小花や花びらは押し花や小物作品に向いていますが、大きなバラやブーケの立体感を残したい場合は、乾燥剤を使った方法やレカンフラワーの方が向いている場合があります。

乾燥後にそのまま放置する

乾燥した花は、乾いているから安心というわけではありません。
湿気や酸素の影響を受けると、変色や型崩れが起きることがあります。レカンフラワーでは、乾燥後の花をフレームやBOXなどに密封して楽しむ点が大切です。


大切な花束を残したいなら、レカンフラワーという選択肢を

花束には、贈ってくれた人の気持ちや、その日の思い出が込められています。
だからこそ、ただ乾燥させるだけでなく、作品として大切に残したいと考える方も多いでしょう。

レカンフラワーは、花を自然な形で立体的に乾燥させ、フレームやBOX、小物などに仕上げるフラワーアートです。

プロポーズのバラ、結婚式のブーケ、誕生日や記念日の花束など、特別な花を「飾って楽しめる思い出」として残したい方に向いています。


よくある質問

Q. もらった花束は何日以内に保存した方がいいですか?

できるだけ早い方がきれいに残しやすくなります。
花がしおれたり、花びらが傷んだりする前に、保存方法を決めるのがおすすめです。特に記念の花束は、受け取った当日から数日以内に検討するとよいでしょう。

Q. 花束をそのままドライフラワーにできますか?

できますが、花束をそのまま乾燥させるよりも、小分けにして風通しよく乾燥させる方が失敗しにくくなります。
花同士が重なったままだと乾きにくく、変色やカビの原因になることがあります。

Q. 花束を保存するなら、ドライフラワーとレカンフラワーのどちらがよいですか?

徐々に色が抜けていくなど、ナチュラルな風合いを楽しみたいなら、一般的なドライフラワーが向いています。
花の色や形、立体感をできるだけ生かして記念品にしたい場合は、レカンフラワーが向いています。

Q. プリザーブドフラワーとの違いは何ですか?

プリザーブドフラワーは、花を脱水・脱色したあとに色付けして仕上げるものです。
レカンフラワーは、花そのものを乾燥させ、自然の色や形を生かして残す点に違いがあります。

Q. 花束を小物にして残すことはできますか?

できます。
レカンフラワーでは、花びらや小さな花をペンダント、ボールペン、BOXパック、フレームなどに仕上げることができます。


まとめ

花束を保存する方法には、いくつかの選択肢があります。

自然な風合いを残したいなら、自然乾燥のドライフラワー。
平面作品にしたいなら、押し花。
そして、花の色や形を生かして記念品として残したいなら、レカンフラワーという方法があります。

大切なのは、花束をどのように残したいかです。

そのままの雰囲気を楽しみたいのか。
インテリアとして飾りたいのか。
プロポーズや結婚式の思い出として残したいのか。
贈ってくれた人の気持ちを、形にして残したいのか。

花はいつか枯れてしまいます。
けれど、保存方法を選ぶことで、その花に込められた思い出を、暮らしの中で長く楽しむことができます。