3月3日の花 アンズ

アンズ
バラ科サクラ属
・開花時期:4月
・原産地:中国
・和名:杏
・英名:apricot
・花言葉:「臆病な愛」「乙女のはにかみ」「疑い」「疑惑」
・アンズは、梅やスモモの近縁種であり、日本でも古くから栽培されていたが、果肉を食すためではなく、「杏仁」を使用するために収穫されていた。
・杏仁(漢方薬として使うときは「きょうにん」、菓子などに使うときは「あんにん」と読む)は、アンズの種子の中にある仁(さね)を取り出したものである。苦みの強い苦杏仁(くきょうにん)は薬用に、甘みのある甜杏仁(てんきょうにん)は杏仁豆腐などの材料として使われる。
・平安時代には「唐桃(からもも)」と呼ばれ、「古今和歌集」にも登場する。
あふからも ものはなほこそ 悲しけれ 別れんことを かねて思へば(清原深養父)
・現代では、果実をジャムやジュース、シロップ漬け、干しアンズに加工したり、果実酒の材料として利用されたりしている。
・杏色(あんずいろ)とは、熟したアンズの果実のような淡い黄赤色(オレンジ色)である。日本では、古来より実の色が色名となることは少なく、多くは花の色が色名となるが、西洋では実の色が色名となることがほとんどである。杏色は、明治時代に英語の色の名前として日本に入ってきた「アプリコットカラー」を和訳した色名である。
口紅等の化粧品や衣服、インテリアなどでも人気がある色である。
・熊本県山鹿市菊鹿町には、例年3月に約800本のアンズが咲き誇る「あんずの丘」があり、「押し花館」では押し花体験や作品鑑賞が楽しめる。